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活動報告

山内ならではの農業に、生きる道を見いだしています(1)

米づくりはもとより、さまざまな良質の農産物の生産がさかんな秋田県横手市山内。また、農閑期の職業として始まった酒蔵の「山内杜氏」はあまりにも有名。今回は、農業に携わりながら杜氏としても活躍している方々に、農業の展望そして山内地区の明日について熱い思いを聞かせていただきました。

PRしだいで、まだまだ需要を期待できる「山内芋の子」

秋田県横手市山内 高橋 良治さま

山内芋の小畑で高橋良治さんと
(山内芋の小畑で高橋良治さんと)

鍋物には欠かせない里芋。
中でも独特の「ねばりと風味」を持つ山内産芋の子は地元はもちろん秋田市や首都圏でも大人気で、もはやブランドとして定着しつつあります。

人気の秘密は「まずは、土ですね。うちでは私で3代目になりますが、これまで25年にわたって受け継ぎ育ててきた土壌が美味しさをつくっています。
畑のすぐそばに川があるせいで収穫の時期を迎える前の9月頃には朝もやが降りて適度な水分を与えるのですが、ここならではの環境や気象も芋の子づくりに適しているのでしょう」と高橋良治さん。

米の減反政策で始めた芋の子づくりだそうですが、「初めはどうやって売ったらいいかわからなくて、地元の横手や秋田市、遠くは東京まで鍋を背負って行って芋の子汁の試食会をやったり。大変だったなぁ…」と当時のご苦労の大きさを振り返る高橋さんです。

高橋さんは除草剤を一切使わずに無農薬で育てているそうで、芋の子の大きさや形もそろえる必要もあり、5月から10月までの生産期はかかりっきりになるそうです。

最後に、県の農業政策への要望を伺うと「山内芋の子にはまだまだ大きな可能性があるので、県には芋の子の販売PRを含めた市場開拓の支援と指導をお願いしたいところです」と話してくれました。

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