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活動報告

山内ならではの農業に、生きる道を見いだしています(2)

地元の利をいかした山内型農業から「山内セリ」が生まれた

秋田県横手市山内 高橋 藤一さま

山内セリのハウスの前で高橋藤一さんと
(山内セリのハウスの前で高橋藤一さんと)

こちらも鍋物やお吸い物には欠かせない一品のセリ。 セリの収穫は冬場がメインと思っていましたが「観光客用のキリタンポをはじめ、地元の具を使ったお吸い物は年間を通じて需要がありますからね」と高橋藤一さん。

「始めた当時は農家の奥さんがたが空いた時間を使ってやってましたけど、味はもちろん大きさや色合いなどが高く評価されて市場に出回るようになり、現在私のところでは夏の間に生産しています」。
市場の評価の高さは「夏でも涼しく朝晩は寒いほどだし、山あいから流れてくる沢水にも恵まれていることが良質のセリを作るには絶好の要因でしょう」。

セリづくりの大変さは「試行錯誤の繰り返しでしたよ。それに細かい作業が多いし屈んでの作業姿勢もキツいですね…」。「でも、スーパーなど市場が言い値で買い取ってくれるので報われていますけどね(笑)」と高橋さん。

今後の農業展望を伺うと「大規模化とか集約化とか言われているけど、山内あたりの農家ではなかなか難しい。私たちは、地元の利を活かした小さな農業で自立を目指す必要があると思うのです。
農業政策に期待したいのは、作物の作り方の指導よりも市場への流通の方法や手段の指導です。」と話してくれました。

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